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2008年3月31日 (月)

北からの珍客8

○飛翔

・飛立ち

 塒入のように普通に飛び立つ時は頭を低くして数歩助走してから飛び立っていたが驚いた時はその場からほぼ助走なしで飛び立っているように見えた。ただし驚いて飛び立つ場面をきちんと見た回数は少ないので正確ではない。飛立ちの画像も枚数が多くなるので連続ではなく抜粋している。

・草地からの飛立ち
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・水路からの飛立ち
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・採餌場所から塒入りするとき
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・飛翔
 この鳥の特長が出て、一番きれいに見えるのはやはり飛んでいる時だろう。鶴の飛翔は猛禽類のような力強さを感じないけれど、とびきり華麗で美しい。また頭上を飛んだときはその大きさに圧倒されたものだ。中でも塒入りするとき茜色に染まった空を飛ぶ姿は特に魅力的である。飛ぶ姿を見る機会は少なかったけれど、それまで待っていた長い時間を忘れさせてくれる一瞬だった。
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・着地 
 着地する時は羽でブレーキをかけ舞い降りていた。海水路では白鳥類のように足でブレーキをかけて降りるようなことはせず水面に出ている土のところに着地していた。
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(続く)

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2008年3月30日 (日)

北からの珍客7

○移動、休息
 鳥の移動手段は飛ぶか歩くか、または種により泳ぎだが、この鳥は採餌場所内であれば多少遠距離でも歩いてのみ移動していた。飛ぶのは、朝の飛立ちと夕方の塒入の他はよほど驚いた時だけであった。ハクチョウ類やガン類に比べても歩いて移動する頻度が大きいように感じる。そのため日中羽を広げることは稀で、見学に来られた方もソデグロの部分を見ないまま帰られた方が多かっただろう。
 うらやましいくらいの長い脚を使い大股で移動するので、ちょっと目を離すといつのまにか離れた所に移動していることがあった。
 また人を警戒して移動する時も、前述しているがほぼ歩行によっており、これも他の種ではあまり考えられない行動である。採餌場所のすぐ上に電線が通っていたので、驚いて飛び立ったとき羽が電線に触れないか心配していたが、歩行が主のため杞憂に終わった。
 移動した後安全を確かめしばらく静止しているが、嘴を羽に入れて休息したのを見たのは4度だけであった。

・歩 行
 しかし歩幅は広かった、姿勢がよい、脚も長い。
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・休 息
 休んでいる時はリラックスしているのか、首が太く見える。
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・飛翔(続く)
 

 

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2008年3月29日 (土)

北からの珍客6

○顔洗い、羽づくろい、頭掻き、伸び、羽ばたき
 
 採食行動のあと顔や嘴に泥がついている時は、それを落とすために水のたまっている場所に移動して顔を洗っていたが、採餌場所に大量の水がなかったからなのか水浴びをするところは見ていない。

・顔洗い
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 ソデグロヅルの特長である初列の黒い羽はなかなか見れなかったが、採食行動の後たまたま羽づくろいや伸びをすることがあり、その時一部分が見れた。また、伸びをした後ごくまれに羽ばたくこともあったが黒い羽全体をを見れたのは飛翔時以外このときだけである。

・羽づくろい(初列が見れたもの)
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・頭掻き
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・伸び
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・羽ばたき
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(続く)

 

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2008年3月28日 (金)

北からの珍客5

○警戒心
 ソデグロヅルの天敵は何なんだろう、大形の猛禽やキツネ、タヌキのような獣なのだろうか。飛来した場所にはタヌキが多いと聞いていたので塒入の場所は気になっていたが他の心配はあまりしていなかった。
 採食行動中たびたび警戒のためか周りを見渡した後、上空を見上げることが多く見られた。これは本能なのか、それともカラスに対する警戒だったのだろうか。 
 上空をオオワシ、オジロワシが飛んだこともあるが気にする様子はなかったし、すぐ真上をトビやチュウヒなどが飛んでもチラッと見上げる程度だった。しかしカラスに対しては常にではないが鳴声が聞こえただけで身構えるようなしぐさを感じた。飛来当初カラスからのモビングまたはそれに近い行動を受けていためなのかはわからないが。
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 図鑑にも書いてあったが、人に対する警戒心は他の種の鳥に比べるときわめて薄かった。この個体が幼鳥のようなのでなおいっそう顕著なのかもしれない。
 地元の方や一般の方が近くで観察しようとしたり、写真を撮ろうとしてコンデジや携帯電話を持って近づいていく様子を何度も見たが、ある程度まで近づくと歩いて離れていった。おそらく50mくらいが限界だったと思うが時にはもっと近づいてから歩いて離れていく場合もあった。人が近づいた時の写真は肖像権があると思い撮影していない。
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 地元の方や工事の方が車で行き来してもほとんど気にせず、見学する場合でも光学器械を出さなければすぐ間近で見れた。
工事車両
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地元の方が車を停めて見学している
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 数多い観察期間中に飛んで逃げたのを見たのは、カメラマンが近寄りすぎたときが2度、郵便配達のバイクの音に驚いて飛んだのが1度、重機のオペレーターが休憩のため外に出たときに1度、近所の子供づれの方が近づきすぎたため飛んだのが1度の5回しかない。 子供づれの方のときと重機オペレーターの方のときはごく近距離、おそらく2~30mくらい飛んで移動しただけだったが、他の3回は上空高く上がり数百mは移動した。

カメラマンが寄ったとき
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バイクの音に驚いた時
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オペレーターが休憩で車から降りた時
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子供が近づいた時
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 友人が観察していた時、放し飼いにされていた犬に追いかけられ驚いて飛んだという。しかしこの後すぐ傍ではないが犬を連れた散歩の人が何度通りかかっても気にするそぶりを見せなかった。
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(続く)

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2008年3月27日 (木)

北からの珍客4

○食べ物
 長期間の滞在中に何を食べていたのだろうか、観察だけでは細かい所までよく分からなかった。胃の中を直接調べるわけにはいかないので画像に写っているものや採餌場所から採集したものを調べ類推してみた。また自身ではわからないものもあったので地元の方に尋ねたり、植物に詳しい方にお聞きしたりした内容である。
 画像や採集したものから判断すると陸上で食べていたものは植物の塊茎状の地下茎やドジョウなどで、海水路では主に貝類で一度だけ海草を食べていたのを見た。
状況から判断して大半は植物性のもので動物性のものはきわめて少なく感じた。
  食べ物が写っていた画像をいくつか載せてみよう。(画像を拡大すると確認できると思う)

○陸上で
07.12.05ザリガニ?
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07.12.06塊茎
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07.12.07塊茎
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07.12.18塊茎
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07.12.18塊茎                                               
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07.12.31塊茎
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07.12.31塊茎
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08.01.02塊茎
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08.01.04塊茎
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08.01.04ドジョウ
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08.01.25塊茎
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08.01.31塊茎
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08.01.31塊茎
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08.01.31塊茎
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08.02.08塊茎
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08.02.08塊茎
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○海水路で
08.01.04二枚貝
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08.01.04二枚貝
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08.01.15?
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08.01.15二枚貝
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08.01.15二枚貝
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08.02.08二枚貝
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08.02.08海草
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08.02.29二枚貝
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 何を食べているのか興味を持ったので採餌場所の近辺で採集を試みた。

08.01.04採集
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  採餌場所に近いところで採集したもので、塊茎は中身がなくドジョウは干からびていた。

08.01.08採集
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 工事で積み重ねられた土砂の中から10分くらいかけて採集したもの。直前までここで採食していた。塊茎は中身がありドジョウも冬眠状態?だった。

08.03.05採集
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 飛び立つ直前まで採餌していたところの近くで採集したもの。塊茎にはカヤツリソウ科の特徴が出ていると聞いた。

 地元の農家の方にお聞きすると採集した塊茎を見てオモダカではと話していた。また採集したものと写真に撮ったものを詳しい方に見ていただいたところ地下茎はオモダカ科のものやカヤツリソウ科のクログワイやウキヤガラのように見えるが正確には言えないとの事であった。

 二枚貝は比較的小さく薄い物のように思えたが、同じ種の貝だけではないようで何かは分からない。地元の方の話では塒にしていた場所にはテェラガイ(平貝?)が多いんだよと話していたが。
 海草を口にくわえた時は吐き出すのかと思ったが苦労して飲み込んでいた。

 このような小さな塊茎をいくら食べるとエネルギーが維持されるのだろう、ましてや渡りをする時はエネルギーを蓄えなければならないはずだが。
 旅だつ前に小さな水路で魚類のようなものを以前より多い頻度で食べていたのはそのためだったのかと思われる。水路が深くソデグロヅルの下半身が見えないため食べている所を撮影できなかったので何かは分からないが観察している時はドジョウのような魚類に見えた。

 
 採食以外の行動に(続く)

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2008年3月26日 (水)

北からの珍客3

 ○採食行動
 観察していた期間中いつ見ても大半は餌を探し食べていた。他の大形の水鳥の場合は休息している時間も結構あるように見えるのだが。単独のためか採餌行動中かなりの頻度で上空を警戒するが、すぐにまた元の行動に戻るので、短時間の観察ではいつも食べているようにしか見えなかっただろう。
 体の大きさの割りに餌が小さいので数多く食べなければエネルギーを確保できなかったからではと想像するが、飼育されている場合はどのような餌をどの程度とっているのだろうか。
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 初めは北端にある湿田の泥水の中から探していたが、工事が進むにつれ田の水が抜けたため工事の始まっていない南の方に移動していった。
 また工事の進んでいるところでも、水を流すために造られた水路の周りで餌を探しているのを多く見ている。工事により土が削られたため嘴で土を掘らなくてもよいし、もしかすると目視でも餌を探せる利点もあったのだろう。
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 驚いたのは水路のように水場がすぐ近くにあるところでは餌はそのまま食べずに一度洗ってから食べていたことである。鳥類でもこのような行動をとるのだろうか。
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 工事が進むにつれ平らにならされ、削られた土が山のように重ねられたところも出来たが、ならされた所だけでなく土砂の上にあがってまで餌を探していた
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 時には大形工事車両のすぐ近くで採餌していることもあった。畑で作業をしているトラクターの後にアマサギやカラスがついて餌を採っているのを見かけるが同じような行動なのだろう。
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 塒を海水路に移してからは塒入りした後すぐには休まず貝類などを捜しては食べていた。この時も首まで海水中に入れて探していたが効率はあまりよくなさそうだった。
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 渡去する頃には餌場を飛来当初に比べ南に500m以上離れた乾田に移動していたが、土を掘り起こす行動を見ているとツルハシ(鶴嘴)と言う言葉の語源がよく分かる気がした。鶴の嘴の形はまさしくツルハシの先端そのもののように見える。
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 一般家庭で見かけなくなってから久しいので若い人には馴染みのない言葉かもしれないが、実家にいたときは大きな石をどけたり冬場凍結した路面の氷を割ったりするのによく用いた道具だ。
 その鶴嘴で何度も土を掘り返し餌を採っているのを目の前で観察したが、これをうまく画像に残すことが出来なかったのが残念である。

食べていたものは(続く)

 

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2008年3月25日 (火)

北からの珍客2

  12月10日に工事が再開されたためかこの日は落ち着きなく見えた。いつもより西側に移動し少数のコハクチョウの中に入ったが、その後はまた単独で採餌していた。猛禽類も多く出て、ハヤブサがハシブトガラスを襲ったりオオタカの若やミサゴ、オオワシなども上空を飛んだが、気にする様子はなかった。いつもは単独行動をしているが珍しくコハクチョウとともに飛んだりしたのは工事の影響だったのだろうか。
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 羽毛の色を見るとこの頃はまだ頭から首にかけて褐色みが強いが、年明けごろには頚部を除きかなり白くなっていた。
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○ハシブトガラスのモビング?
 近くに豚舎や鶏舎があるためハシブトガラスが多く、見始めた頃はよくつきまとわれていた。そのためなのか、あまり警戒心のない鳥だったがカラスに対してだけは異常に強い警戒心を持っていたように見えた。
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 しかしカラスはしつこい鳥である、この時はいくら嫌がっても長い時間付きまとい、そばから離れないでいた。ソデグロヅルの餌を横取りしようとする様子もなく、複数羽で追い払う感じも見られなかったのは単なる遊びのようなものだったからか。
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 このあとツルの顔がカラスと同じ色になったので仲間と思ったわけではないだろうけれど、ようやく飛び去って行った。見た中でこのときの顔が一番黒く染まっていた。

 次回からいろいろな行動に触れてみようと思う(続く)
 

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2008年3月24日 (月)

北からの珍客1

 昨年から4ヶ月近く地元で観察されていたソデグロヅルがとうとう飛び立った。無事繁殖地に戻ることを祈りつつ、4ヶ月間の行動などをまとめてみたいと思う

 なおここに書いた内容は自ら見聞きしたり調べた内容で、正確さにかける面もある事を断っておく。教えていただいた内容も多いが、文献等は持ってないので参考にしていない。
 
 この鳥の存在を知ったのは昨年12月5日だが、関係者の方や地元の方の話を総合すると11月中旬(11月17日が有力と思われる)より飛来していたようである。飛来地がたまたま圃場整備事業の対象地区だったため工事関係者の方から連絡があり、地元に近い私にも連絡が来てこの情報を知った。ただそれ以前から既に県外からの観察者が来ていたようなので、別ルートで一部の方に情報が流れていたと思う。
 前後のいきさつは省略するが、少しでも栄養をつけてから別の場所に移動できるようにと思い、関係者の方に事情をお話し工事の開始を少し延ばしてもらった。この点について関係者の方に御礼を申し上げる。
 工事が始まるとすぐにでも移動するのではと思っていたが餌が豊富にあったのだろうか、年を越して3月12日までこの地に滞在した。
 
 飛来地は地下水の水位が高いため冬でも水の引かない水田だが、現在各地で広まっている冬季湛水水田(冬水田んぼ)のように水位が一様でなく、水の多いところや全くないところが混在している。
 個人的には冬季にタシギがいつでも見れる場所と思っていたが、地元の人はハクチョウがよく来る場所との認識を持っていたようだ。水位が高いため大型の機械を入れるのが大変らしく、農家の方は早期に乾田化されることを望んでいたようである。


○観察当初 
 工事が始まる前は水がはっていて頭から時には首まで泥水の中に突っ込み餌を探していたので、首から上が真っ黒で鶴とは思えない様相だった。採食行動は稲株や草の根を掘り起こし泥の中で嘴の感覚で食べられるものをみつけているように思えた。
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 食べているものは草の根や動物性のものなどと思われるがそれについては後述したい。
 人に対する警戒心は薄く車の中からであれば50m程度、状況によっては20m以内まで寄ってきた。人が近づきすぎ何度か飛んだことはあるが、大勢の観察者がいる場合でも歩いて遠ざかっていくだけで、少し離れては餌を探していた。もちろん状況や時期により行動が変わったのは当然であるが。
 始めて観察した日は塒入りするまで見ていたが4時半過ぎに川の方向に飛び去った。かなり薄暗くなっていたのでその後の行動は分からない。
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 翌々日飛び立ちを見ようと思い早めに出かけたが7時過ぎに現地に着いたときは既に餌をとっている最中だった。いろいろな方にお話を聞いたが、この頃の飛び立ちは川のほうからだと話していた。     

 観察した期間が長期に渡るので全ては書ききれないが、これからいろいろな行動や年齢などについて書いていきたいと思う。(続く)

 

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2008年3月19日 (水)

カラスの度胸

 目的の鳥が見つからなかったので、陽気に誘われるまま土手にあがってみたら葦原の上をチュウヒがゆっくり舞っていた。まだ居残っていたマガモ、スズガモ、コガモなどが水面を漂っている。コガモが鳴きながら通り過ぎてゆく、のどかな風景だ。
 うとうとしていたらなにやら対岸が騒がしい、チュウヒが魚を見つけたようだ。脇でカラスが上前をはねようと狙っている気配が見える。
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 と、そこへもう1羽のチュウヒが横取りに来て組んずほぐれつの争いを始めた。
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 どうやら後から来た方が横取りに成功したようだ。脇にいた1羽のハシブトガラスは高みの見物なのか鳴声はあげても動こうとはしなかった。
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 ところがこれで一件落着とはいかなかった、上空でこれを見つけたトビが急降下してきたのだ。
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 それでもハシブトカラスは動かない、まだおこぼれにあずかるつもりか。
この瞬間トビは勢い余って通り過ぎてしまったが再度攻撃を仕掛けてきたのでついにチュウヒは葭原の中に退散してしまった。しかしハシブト君は気にもせず待機している、そのうち仲間も次第に増えてきた。
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 葭原の中で恨めしげに見ているチュウヒを横目にトビが2羽で餌を食べ始めた。
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 トビが餌を食べ終わったところへチュウヒが戻ってきたが、またまたそこにオオセグロカモメの登場。バトル開始かと思ったが多勢に無勢、オオセグロは退散しカラスたちの天国になってしまった。
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 カラスは頭のよい鳥だと言われているが度胸もいい、最初の1羽は争いが始まってからずうっと様子を見続け、最後には自分たちのものにしてしまった。もちろんこの魚がカラスに食べつくされてしまったのは言うまでもない。







 
  
 

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2008年3月17日 (月)

カリガネ

 ガンを見始めた頃あこがれの鳥はカリガネはだった。ハクガン、シジュウカラガンもそうだが、中でもカリガネはたくさんの群れの中から見つけ出した時の喜びと達成感を今でも一番感じる。かってアイリングに黄色みのあるマガンを見つけ、心躍らせた後でがっくりきたことが何度あったことか。
 最近ガンを見に行くのは渡り始めの頃の10月から11月がメインで年を越してからはほとんど行くことがない。特に今年は他の気になる鳥がいたことと、ガソリンの値上げが響いて、家から1時間弱で行ける距離ではあるがあまり見に行っていなかった。ところが3月に入ってからカリガネがたくさん集まっているという話を聞き、久しぶりに出かけてみた。
 この時期になると渡り始めの頃とはかなり離れた場所で餌を採っているので見つけるのに苦労をする。幸いにも今回はガン類を見つける名人の車が停めてあったので、いる場所はすぐ分かったのだが。
 肉眼で見るとマガンと変わりなく見えるがスコープで覗くとどこもかしこも黄色いアイリングだらけ、素晴らしい光景だ。カリガネは全部で38羽、うち成鳥が25羽、幼鳥が13羽だという、数えたのはもちろん名人だ。
 下の画像には尻だけの部分を含め39羽写っているがそのうち33羽がカリガネである。
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 渡りに備えてか餌を一生懸命採っていた、当然警戒している個体もいれば半ばお休み中のも。
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 近くに住むかたが車を停めたら大半が警戒のためか首を持ち上げた、全体の顔を見れるチャンス。
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 顔つきにもいろいろ個性がある、それにしてもカリガネはかわいいわ。
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 人の動きに驚き一部が飛んだがまもなくもとの所に戻ってきた。
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 今まで10羽前後の群れを見たことはあったが、30羽以上もまとまっているのはもちろん初めてだ。
今シーズンはカリガネだけでなくシジュウカラガン、ハクガンそれぞれ25羽の群れも見られている。これが繁殖によって増え渡ってきているなら、三桁の数を見れる日も近いのではという期待が持て楽しみだ。

 カリガネを見に行く途中で700羽くらいのミヤマガラスの群れに出会った。田起しが始まったばかりでトラクターが掘り起こしているその後について土の中から餌を探していた。
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 その中からコクマルガラスを探してみたら6羽以上いるようだったが若いのしか見つからない。今シーズン白丸君には一度も会えずに終わりそうだ。若い固体の中でも一番褐色みの強いのが珍しく近づいてきてくれた、コクマルガラスはなかなか近くでみれないので贅沢は言えない。早速被写体になってもらったが耳羽の模様をはっきり見たのは今回が初めてだった。
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 冬鳥の季節も終わりに近づいたようだ、公園や海に行っても鳥がめっきり減ってきたように感じる。
 この季節になると一番怖いのがスギ花粉、おまけに黄砂まで。もうすぐシギチの季節だというのにつらいなあ、病院に行って薬をもらってこよう。   

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2008年3月16日 (日)

10年越し

 鳥に興味を持つようになったころアオシギという名前の鳥が存在することを知らなかった。そんなある時の会話、「アオシギ見たことある」、「えっ、アオシギ?何それ」、「あらら、アオシギ知らないの!!!」
 それ以来いつか見たいと思っていた鳥だが奥日光のような山深い渓流に行かないと無理かなと勝手に想像していた。図鑑にはコンクリート三面張りのような所にもいると書いてあるのだが、頭の中に見えているのは奥深い渓流ばかりだった。
 それから10年余り、近くの街にある公園の小さな流れの中にいるという情報が。すぐにでも行きたかったけれど道北の旅が間近にせまっていたので旅行後に行くことにした。
 1回目、見つけられなかった・・2回目も見つけられず情報を知らせてくれた方に連絡、お昼休みにようやく見つけて頂いた。想像していた場所とは違い小さな工場脇にある両面石垣のゴミも見られる流れの中にいた。
 頭に思い描いていた景観とは違うけれど、見ることが出来たことに感謝である。体形はぽっちゃりしていて、色合いは体下面など青灰色みを帯びているように感じたが、時間とともに微妙に変化した。
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 この場所は小鳥類も多く見られ、特にカヤクグリを冬に見るのは久しぶりだった。その他ジョウビタキ、キクイタダキ、ミヤマホオジロ、キセキレイ、ホオジロ、カラ類などたくさん見ることが出来た。
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2008年3月 8日 (土)

道東・道北の旅8

○最終日(2月18日)

 定刻どおり出航したフェリー「いしかり」は目を覚ますとすでに志津川沖付近にさしかかっていた、見覚えのあるホテルが陸上に見えている。海上にはウミスズメがたまに見れるほかはオオセグロカモメが飛んでいるだけだった。女川の原発も見えてきた、その手前に江ノ島、足島、傘貝島が間近に見える。
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 すぐに金華山が見え、灯台をすり抜けるようにかわして進路を仙台に向けた。ウミスズメもこの辺りまでしか見れなかった。
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 金華山の次は網地島、ドワメキ岬の赤白に塗り分けられた灯台が見えてきたが、両島ともマツクイムシによる松枯れ病で沖から見てもそのひどさが分かる。金華山では以前イスカが繁殖しているのを観察した事があるがその松の木も朽ちてしまっているだろう。
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 網地島を過ぎるとまもなく仙台だ、長かった鳥見の旅ももうすぐ終える。長い旅を無事故で終えれたことが何よりだったと思う。

 船上2泊、陸上6泊の計8泊9日、総走行距離1740km、本当に長かったけれど楽しい旅だった。どちらかといえば駆け足で周った感があり、もう少し時間をかけて見たいところもあったがそれは次回に残しておこう。
 期待をしていたホオジロ類、ウミスズメ類、アビ類などで見れなかった鳥もいくつかあったが8日間でちょうど70種を観察できた。見逃した鳥も少なからずあったけれど、北海道ならではの鳥もたくさん見れた。
 寒さも思ったほどではなかった、オホーツクに低気圧が居座り雪が降っていたのであまり気温も下がらなかったのかもしれない。根室から斜里にかけては天候に恵まれたとはいえなかったが、今の季節それが当たり前なのだろう。
 寒さ対策として出る前に調達したものも2,3あったが出番はなかった、ただ厚めの靴敷は足元からの寒さをしのげて良かったと思う。防寒コートとオーバーズボンは車内でも基本的に着用していたのでの、走行中もあまり車の暖房を入れずに過ごすことが出来た。
 
 特に危ない場面もなく楽しい旅を終えることが出来たが、全ての行程を運転していただいたKaさんに改めてお礼を申し上げたい。

○観察種(2/13~2/20)
1.ミミカイツブリ、2.カンムリカイツブリ、3.ウミウ、4.ヒメウ、5.アオサギ、6.コクガン、7.マガン、8.オオハクチョウ、9.マガモ、10.コガモ、11.ヒドリガモ、12.オナガガモ、13.ホシハジロ、14.スズガモ、15.クロガモ、16.ビロードキンクロ、17.アラナミキンクロ、18.シノリガモ、19.コオリガモ、20.ホオジロガモ、21.ミコアイサ、22.ウミアイサ、23.カワアイサ、24.トビ、25.オジロワシ、26.オオワシ、27.オオタカ、28.ケアシノスリ、29.ノスリ、30.ハイイロチュウヒ、31.タンチョウ、32.ハマシギ、33.ユリカモメ、34.セグロカモメ、35.オオセグロカモメ、36.ワシカモメ、37.シロカモメ、38.カモメ、39.ミツユビカモメ、40.ウミガラス、41.ハシブトウミガラス、42.ケイマフリ、43.ウミスズメ、44.キジバト、45.シマフクロウ、46.アカゲラ(エゾアカゲラ)、47.コゲラ(エゾコゲラ)、48.ハクセキレイ、49.ヒヨドリ、50.モズ、51.カワガラス、52.ジョウビタキ、53.ツグミ、54.エナガ(シマエナガ)、55.ハシブトガラ、56.ヒガラ、57.ヤマガラ、58.シジュウカラ、59.ゴジュウカラ(シロハラゴジュウカラ)、60.シラガホオジロ、61.アトリ、62.カワラヒワ、63.ベニヒワ、64.ハギマシコ、65.ウソ、66.スズメ、67.カケス(ミヤマカケス)、68.カササギ、69.ハシボソガラス、70.ハシブトガラス、アホウドリsp、ミズナギドリsp、 ( )は亜種名
 

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2008年3月 7日 (金)

道東・道北の旅7

  ○7日目(2月19日)

 北海道をめぐる旅も今日が最終日、目を覚ますと朝の光がまぶしかった。日高の山並みも朝日に輝いている。そういえばこの旅行中それほど天候に恵まれたとはいえないが、早朝はたいていよい天気だった。一番極端だったのが羅臼から斜里へ向かった時、出発時は快晴で雲ひとつなかったのが到着した時は大雪だった。
 
 朝食前の鳥見をしなかったので比較的ゆっくり出来たが朝食後はすぐ港に向かう。早速迎えてくれたのがビロードキンクロの雄若、雄成鳥にはとうとう出会えないで終わるようだ。
 車で近づいたら、いやいやされ離れていってしまった。気落ちしたこちらの気持ちが伝わってしまった訳ではないだろうが。でもよく見たら思い過ごしだったようだ、嘴に貝をくわえている、横取りされないよう遠ざかったのだろう。
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 このあとは苫小牧を目指し一路日高路を西進する。途中蓬萊(ほうえい)で三石川の河口を覗いたら白鳥がいた。その中にマガンの幼鳥が1羽いたのでこんな所にもという思いからカメラを向けたらファインダーの中に怪しげな鳥が。これは新種発見か、なんて訳があるわけない。驚いたことにハクチョウの手作りデコイが浮かべてあったのだ。地元の方がここに白鳥を寄せるべく設置したのだろうか。デコイと判別するまでの一瞬これは何だと思ったが、その後自分自身に笑ってしまった。
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 静内では港の脇の海岸を見ていたらシロカモメがたくさんいて 、オオワシとオジロワシが海草の生えた石の上にとまっていた。今回の旅で彼らと出会うのもこれが最後かもしれない。
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 次は鵡川だ、北海道の探鳥地でも比較的有名所だが一度も行ったことはない。車止めの看板があるところはすぐに分かったが、その先どう進めばよいやらわからないので、とりあえず身軽な格好で真っ直ぐ伸びている道を歩いてみた。スズメやカラス、ツグミはいたが他に何も見えない、飛ばない。小鳥類も猛禽も抜けてしまったのだろうか。しばらく進むとようやくハイイロチュウヒの雌が現われた、ひらひら遠くを飛んでいる。
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 さらに歩を先に進めると砂浜に出た、脇には氷の張っている水面があるがここが人工の干潟なのだろうか、いつかここにシギチを見に来てみよう。砂浜の先にカモメ類やカモ類が見えるがアビ類やウミスズメ類は見当たらなかった。
 帰る時にまた猛禽が飛んだので何かと思ったら今度はオオタカの幼鳥だった。小鳥類を見たかったのだが時期をはずしたようで残念だった。往きに寄れば良かったのかもしれない。
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 時間も次第に過ぎていくので鵡川を後にし、勇払に寄ってみた。目的地の手前でKaさんが尾の長い中形の鳥を見たという、自分はその時道路の標識を見ていたので気がつかなかった。この辺りにいるだろうと3周ほど同じ道を走ったが見つけられたのはノスリとケアシノスリだけ、おまけで北海道の冬には多分珍しいと思うジョウビタキの雌も見たが、探す鳥はみつからない。マリーナまで行っても見つからないので帰ろうとした時高い照明灯の上にいるのをようやく見つけた。結構探し回ったので見つけたときはさすがにうれしかった。
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 もっと近くで見たいし、人工物でなく木の上にでもとまらないかなと思い車を空き地に入れて待っていたら、小鳥が周りの小枝やフェンスの上にとまっている。今年は本当に当たり年だったようだ。結局カササギは来なかったがベニヒワに見送られて勇払をあとにした。
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 最後に北大の演習林を見ることにしていたが、その前に昼食を買おうと思い勇払から少し離れたコンビニによったら近くの電線にカササギがとまっており、周りを何羽も飛んでいる。ありゃ、これではようやく見つけた喜びもどこかにとんでいってしまったようだ。Kaさんいわく、ここで出てくれない方が感激が残ってよかったのにと、確かにその通りだった。
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 思わぬ出会いもあれば、もういいよという出会いもある。それがまた面白いのかもしれない。
 
 いよいよ鳥見旅も最後、北大演習林に到着した。鳥の出そうなところを選んで昼食をとっていたらいつの間にか周りに小鳥がたくさん集まってきた。ふと見上げるとミヤマカケスも何羽か来ている。一番多いのがハシブトガラ(コガラも混じっているかもしれないが識別できない)、他にもカラ類は勢ぞろいの様子だ。みんな昼食のパンを欲しそうにしている。
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 他にはウソもいたがこれはパンねらいではないだろう。ヒガラもいたけどこれは写していなかった。
 しかし驚くほど人を怖がらない、すっかり人になれてしまったようだ。以前は演習林の方が餌や脂身をだしていたけれど、その時は人に寄ってくることがなかったと思う。現在は餌を出していないが、それでよけい人に頼るようになってしまったのだろうか、それも来るたびに慣れてきているように思える。餌を欲しがってくる鳥も以前は多くても数羽程度だったが、今は周りが小鳥だらけだ。おまけにカケスは横取りまでしてしまう、地元では遊園地でカラスがお菓子などを掠め取っていくことがあるが、それよりは少し遠慮深かったようだ。
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 昼食後林内をしばらく歩いたが、どこを歩いていても自然と小鳥が寄ってくる、それもハシブトガラが断然多い。変わった声の小鳥がいるので何だろうと思い探してみるとハシブトガラだったことが二度もあった。Kaさんがカケスに食べられてしまったパンを手に持つとすかさず食べに来た。一番遠慮のないのがハシブトガラだ。餌が欲しくてくるのだが、自分で見つけろよと言いたくなるくらい寄ってきた。
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 種類はそれほど多くなかったが、ふだん味わえない小鳥との触れ合いもあり、十分楽しんた。あとはフェリーに乗り込むだけ、明日は朝食をとっている頃金華山が目の前に見えてるだろう。






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2008年3月 6日 (木)

道東・道北の旅6-2

○6日目(2月18日)その2

 サンクチュアリで2時間半ほど観察したあと鶴見台に向かったが、ここはメイン道路のすぐ脇にあり大形観光バスも停まっていて一般の観光客でいっぱいだった。そういえば大砲のようなカメラを構えた人を見かけなかったような気がする。人工物や民家が後にありロケーションが悪いからだと教えてもらったが、そのほか観光客も次から次へと来るので集中できないからかもしれない。
 タンチョウはたくさんおりサンクチュアリより多いように思えたが、込み合っており雰囲気は前の方がよかったように感じた。
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 目を道路の反対側に向けると草原の向こうの林縁にも何羽かのタンチョウがいる。距離はあるがこちらのほうが自然な感じがした。
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 ここは混雑しているので早々に切り上げ、次に話題の音羽橋に行ってみた。さすがにこの時間は誰もいない。橋もそれほど大きくはないが立派な歩道橋がついている。
 早朝、けあらしが昇る中の幻想的なタンチョウの写真をいくつか見たが、この場所だったのだ。確かに歩いてみると見る位置により感じが全然変わってくる。外国のカメラマンまで来て場所の取り合いをするので大変だと聞いたが、それまでして撮りたいとは思わない。でも、最初にこの場所を見つけあのような写真をとった人はたいしたものだ。自分でそのような場所を見つけられれば最高なんだけど。
 川のほとりにタンチョウがいたので早朝の雰囲気は出ないけれどとりあえず撮影してみた。
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  浜中町では親子の別れ・夫婦の別れを、鶴居のサンクチュアリでは春を告げるようなダンスや鳴き合いを見、鶴見台では大勢の観光客のなかで、音羽橋では朝の喧騒を想像しながらKaさんと二人きりで、といろいろ情景で見てきたがやはり存在感のある鳥だと思う。
 シマフクロウは神々しく、オオワシ・オジロワシは力強く、そしてタンチョウはあくまでも美しかった。誰もがあこがれる訳がわかるような気がする。

 さあ、このあとは一路まだ決めていない日高の宿を目指すことになる。釧路を過ぎるとあとは何日か前に通った道路だ。往きは期待と興奮を覚えながら通ったが帰りはどんな気持ちだったのか、鳥のこともあるけれど無事帰途につくことが出来る安心感が大きかったかもしれない。
 白糠、浦幌、大樹を抜け、初めの予定では広尾に泊まる事も考えていたが、十勝港を見た後時間もまだ十分にあるので翌日のことを考え浦河まで頑張ることにした。往きは積雪のあった道路も乾燥しているので時間も間に合うだろう。黄金道路からはクロガモなどのカモが時々見られたが先がまだあるので車を停めずに通り過ぎた。
 日没が5時ちょっと過ぎだったが時計を見るとちょうどその時間に襟裳岬付近を通過しそうなので岬によることにする。岬の駐車場に入ったとき正に太陽が地平線に隠れようとしていた。
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 今まで何回も襟裳に来ているが、いつも森進一が歌うように夏でも風が強く寒々とした岬しか経験していなかった。しかし今日は無風で気持ちがよい、ここでこんなことがあるのだろうか、肉眼では画像よりもさらに暗く鳥を探すことは出来なかったが、沖の岩にオオワシが1羽とまっているのが見えた。
 後を振り返ると日高の山がピンク色の空に浮かび上がっていた、あれはなんという山なのだろうか。
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 いつまでもここで見とれているわけにはいかない、先を急がなければ。あとはひたすら浦河を目指して走った。
 
 浦河では唯一名前を知っていたビジネスホテルに空き室があったのでチェックイン後、夕食に外出する。初めに入った店では海が荒れ水揚げがないので魚料理を出せないという。近くにあったすし屋に入ってみたらここは大丈夫だというのでようやく腰を落ち着けた。今回の旅では初めての外食だったためか多少頑張って食べたが味は・・・普通。

 明日はいよいよ最終日、苫小牧の北大演習林を最後にして船に乗る予定だ。

 

 

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2008年3月 5日 (水)

道東・道北の旅6

○6日目(2月18日)その1

 道東・道北とうたってはいるが道北は昨日1日だけ、今日は鶴居によってタンチョウを見た後は日高方面にまっしぐら、泊まる場所もまだ決めていない。何から書こうかと思うがフィールドノートに書いてある内容も次第に雑になり、6日目にもなると後から見て思い出せないことのほうが多くなってしまった。
 道順は出来るだけ丁寧に除雪されているであろう国道を今までは選んできたが、今日は走行距離も長いので最短コースを選んで走ることにする。とりあえず小清水から弟子屈まではR391を突っ走ることにしたが野上峠付近はやはり吹雪の中だった。そういえばどこかの峠を通過中吹雪の中に赤い小鳥が見えたので急いで車を停めて見てみたらウソだったけど、どこの峠だったのか。この雪も天気予報では釧路が晴れだったから鶴居に着く頃は止んでいるだろう。
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 弟子屈を通過する前に摩周湖に寄ろうと一瞬思ったが、第三展望台へ行く道が通行止めになっており第一展望台への道では時間のロスが大きいので、真っ直ぐに道道と国道を交互に走り鶴居を目指した。
 弟子屈から鶴居に着くまで回りはずうっと雪景色だったが、雪はやみ道路の雪もほぼ消えていたので快適なドライブになった。
 鶴居ではまずタンチョウサンクチュアリを目指したが、道道を外れてすぐの所にあった。車が道の脇にもたくさん停めてあり、駐車する場所を探すのに難儀するかと思ったが運良く先のほうに空きスペースがあるのでそこに停めた。観察場所に行ってみるとやはりカメラマンが多く、何故かみな上の方に固まっている。我々は空いている下のほうに陣取ったが、不思議に思い隣にいた方に聞いてみると、タンチョウが求愛ダンスをする時は丘の上の方でやるかららしい。確かに下のほうからは丘の上部は見えなかった。隣にいた方は大変親切で、タンチョウのことやら他の場所のことなどいろいろ教えていただいた。このあと鶴見台や音羽橋を回ったがその時なるほどと思ったものだ。
 雪の上のタンチョウはやはりきれいだ、観光客やカメラマンに人気があるのもうなずける。浜中町でも見てきたがその時とは違う鳥のように見える。
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 初めは数もそれほど多くなかったタンチョウだが四方から飛んできてしだいに数を増していった。それにつれてかどうか知らないが、カメラマンの数もいつの間にか倍以上になっていたように思う。そういえば、ここでは一般の観光客をあまり見なかった。
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 これだけタンチョウがいるといろいろ面白い事をしてくれる。飛び跳ねたり、蹴りを入れたりダンスをしているかと思うと、枯葉や木の枝を相手に遊んでいる。なかには威圧をしているように見えるのもいるし、けたたましい声をあげているものもおり、見ていて飽きることはない。思わず何枚もシャッターを押してしまったが周りのカメラマンからは何の音も聞こえない。おそらく何回も来ているのでこのような光景は見飽きているのだろう。
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 この後サンクチュアリにより浜中町でタンチョウの死体を見つけた経緯を話し、気になっている別種の鶴のこともお聞きしてきた。この件については後日メールで教えていただいた。あわせてタンチョウのいろいろなしぐさも教えていただいた。

○ダンスはつがいだけでなく何かの刺激によってつがいではない2羽あるいは不特定多数のタンチョウがダンスをする場合が多々ある。
○喧嘩のようなシーンも喧嘩の場合もあるが雄と雌の場合は求愛ダンスの可能性が高い。
○つがい間の愛情表現に”鳴き合い”と呼ばれる、2羽が掛け合いで上を向いて鳴き交わす行動があり、この鳴き合いはつがいにならないととらない行動と考えられている。
 しかし、この鳴き合いは愛情表現のほかになわばり宣言の意味合いもあり、他の個体を追い払うためにも同じように鳴き合いをする。
 1羽でのどをゴロゴロ鳴らすような鳴き声を上げているのは交尾を誘う行動である。
○落ち葉や小枝をくわえて放り投げる行動は求愛ダンスの際にも見られる行動で、幼鳥の場合親のダンスを真似して遊んでいるのか、本能的な繁殖に向けた準備行動なのか判断が難しい。

 写真の行動と比べてみてあの時はそうだったのかと思うことがたくさんあった。現地で聞いておればさらに有意義だったと思う。

 そういえばここには片目のないタンチョウが1羽いた。白目とか石松と呼ばれているそうで、右目を事故で失ったらしい。羽も痛んでいて飛ぶことが出来ないので塒との行き来は歩行によるとか、途中で事故に会わなければよいが。このような個体は仲間はずれにされるので逆に人なれするらしく、この日も柵のすぐ脇まで来ていた。
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 初めは障害がある個体と気づかずすぐ近くに来るのでアップで写真を撮ったていたが、気がついてからは痛々しく思えそばから去っていくのを見ているだけだった。

 (続く)

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2008年3月 4日 (火)

道東・道北の旅5

○5日目(2月17日)

 夢の中でボーという声がしたような気がした、続けてボボッ・ボーと。頭がまだ覚醒していないがもう一度ボボッ・ボーと聞こえた。
 この声は・・ずいぶん前になるが、とある橋の上で聞いたコタンコルカムイとアイヌの人からあがめられた鳥の鳴き交わしている声に違いない。この神々しい声を思い出したときはっきりと目が覚めた。時計を見るとまだ午前2時を過ぎたばかり、だが風の音が聞こえなくなっている。
 隣に目をやるとKaさんも既に目を覚ましているようだ。睡眠2時間では明日が大変だがこの声を聞いては寝ているわけにいかない。外に目をやると一人のカメラマンが川の中に入り雪を払っていた、魚をとりやすくしてやるためだったと後で聞いたが大変な作業だ。
 まもなく川のほとりの木の枝に姿を現した、昨日一度姿を見せた後5時間以上待っても現われなかった鳥だ。2羽同時に来た時もあったが薄暗く、カメラを出して写してみたがまともな画像は1枚もなかった。しかし、見ているだけでも十分である。
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 この後もう一度寝たかどうか覚えていない、そのくらい夢中になっていたのだと思う。
 翌朝は風もなく快晴、最高の天気になった。昨日は悪天候のため欠航すると言っていたワシ船も短時間ながら出るらしい。一応予約はしていたのだが出航時間が遅いし、同宿していた人の話ではワシ以外の海鳥などには目もくれずにただ流氷を目指すようで、さらにカモメやカラスも多いのでそれらを入れないように写すのがこつだよ、という話を聞かされ乗船を取りやめた。
 
 朝食後木の枝にとまっているワシを見たいと思い、半島の先端部方向へ車を走らせるとまもなく道の脇にある高い木の上にたくさんのワシが止まっているのが目に入った。ほとんどオオワシだったがここでは探す必要などないのだ、少し目線をあげるとすぐそこにいる。
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 何気なく車を進めたように思えるが実は昨夜の大雪で道の脇には除雪された雪が山のように積んである。除雪のためのブルがあちこちでフルに動いていたのでそれを避けながらだった。港方向に車を進めようと思ったら道がまだ除雪されていず大回りせざるを得なかったが、幸いにもこのとき上を見上げたら数羽ののワシが上空を舞っているのが目に入った。初めは低空を飛んでいたが上昇気流に乗りどんどん高く昇っていく。オオワシの中に1羽だけオジロワシがいた。
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 港を覗くとちょうどワシ船が出航する準備をしていたが思ったほど大きな船ではないようである。

 さあ次はウトロだ、冬季以外は知床横断道路を使えるのだがこの時期は閉鎖されているので遠回りをしなければならない。昨日吹雪に会った道を逆戻りし、さらにもう一つ別の峠を越えるのだ。
 羅臼峠を越える頃はまだ天気もよかったがR244に入る頃から次第に怪しくなり、根北峠に差しかかったときにはまたもや吹雪となっていた。朝の天候が嘘のようだ。
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 峠を越えると道北、天候は小康状態になったが周りは大雪、一面の雪野原だった。
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 いよいよ斜里が近づいてきた、目指す鳥は見れるのだろうか。R344に入り海沿いに出ると流氷が目に入ってくるが、どんより薄暗いためかあまりきれいには見えない。
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 ウトロまで行く途中流氷の上にぽつぽつと鳥の姿が見える、大半はオオワシでオジロワシやカラスもいたがカラスは遠くて判別できない。オシンコシンの滝の駐車場に着く頃には雪もだいぶ降ってきてスコープも一度出したきりだった。なかなか目的の鳥を見つけるチャンスがないうちにウトロに着いてしまった。ここで道の駅に入り昼食をとりながら休憩する。大きなホテルもあり冬でも観光客が多いのか大半の店が開いていたがやはり夏に比べ寂しい。人が多少いても北海道の冬はやはり寂しい感じがする。
 昼食前に少しぶらぶらして周りを見て歩いたのだがハシブトガラスしか目に入らなかった、おおいワタリさんはどこだー。 
 雪も深々と降ってくるし目的も果たせず気持ちがなえてくるが帰りのコースに期待を込めて斜里に戻ることにした。しかし、雪の密度は濃くなるばかり、この時低気圧がどっしりとオホーツクに腰を下ろしていたんだよね。結局帰りはあまり周りを見る余力もなく斜里港についた。
 港の脇にある草地を見たらここでもベニヒワが見れた。ここでもはかわいそうだが実は後でこの日の宿の人家にはさまれた駐車場でも見てしまったのである。ただし、白い小鳥はどこに行ったのか、この日の前後には見られていたようなのだが。これも運だが悔しいのでみんな天候のせいにしてしまおう。
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 風も強く小鳥は必死に草にくらいついていたがすぐに飛ばされてしまった。

 港内は全面結氷なので何もいない、このまま宿に入りくつろいでもよかったのだがせっかくここまで来たのだからと涛沸湖まで足を伸ばした。この辺の冬のポイントが分からないので白鳥公園に行ってみたら宮城では伊豆沼のような感じか。違うのはすぐ目の前にホオジロガモやカワアイサがいること、それもすぐ近くに。特にカワアイサがこんなに近くで見れるとは思っていなかった。
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 今日の後半が全く振るわなかったからこんなに撮ったわけではない。これほど近くで撮れることは地元に帰ったらありえないからだ、特にカワアイサは遠くから見つけてもすぐ飛ばれてしまう。自然の餌が少ないからなのだろうか。

 この後まだ時間に余裕はあったが小清水の宿に入り湯につかった後いつものパターンでビールを飲んでしまった。つまみはコンビニで買ったけれど食べ残してしまった昼のおかずだったが。宿に入る前、先ほど書いたように人家の間に挟まれた駐車場にベニヒワが2羽いたけどさすがに写す気力はなかった。道東方面で残すのは後1日である。

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2008年3月 3日 (月)

道東・道北の旅4-2

4日目(2月16日)その2

 部屋は窓から目的の鳥が見えるよう2階にしていただいたが、初めに案内された部屋からは撮影用に停めている車の背が高く前がよく見えないので隣室に変更していただく。部屋に入ったあと機材が結露してはまずいと思い暖房をつけなかったが本当に寒かった。しばらくの我慢だろうとこの時は思っていたが夜中の12時過ぎまで暖房なしの部屋で我慢することになるとは。

 夕食が始まったのでようやく暖かい部屋に入ると我々を含め今日は9名が泊まるようだ。関西人、関東人、外国に長く行っている人、地元に住み着いている人等様々な人たちの集まりだが何といっても関西の人の話が面白い。口が達者で話し上手は向こうの人の特技のよう、東北人はやはり一番口が重いかもしれないとつくづく感じてしまう。話の主な内容は今まで鳥を撮ってきた場所や写真の話だが、鳥の種類はワシとツルとフクロウだけだった。この宿はカメラマン御用達のような感じなので仕方がないが、写り栄えのするごく一部にしか目が行ってないいのは寂しい感じがする。
 一度Kaさんが野付でアラナミキンクロを見てきた話をしたら、カナダに行けばいくらでも見れるよという意味のことを言われた。言葉を発した方は北米に時々行っているからだろうが、ここは日本だよ。もしウミネコを北米で見つけたらどうなの、日本に来ればどこにでもいるけどっていう意味の話をしたら、野鳥の会の人ですかって言われてしまった。所属は関係ないけど、もっと違う目線でみれないものかなと思う。今までこの宿は数回泊まっているし比較的気楽に過ごせた宿なのだが。
 夕食も終わりかけたとき”鳥が来てるよ”の声、急いで部屋に戻り観察・撮影の準備をするがとても寒い。それでも鳥が目の先にいるので寒さを忘れてシャッターボタンを押す。外部ストロボをカメラにつけて写してみたがGN(ガイドナンバー)があまり大きくないので距離があると光が十分届かないし赤目になってしまう。この鳥はじっとしていることが多いので飛翔シーンでもなければストロボ無しで写せるのでストロボの使用は半ばあきらめた。
試しにライブビューも使ってみたがこれはいい、ピントを合わせるのはもちろんだがSS(シャッタースピード)が遅くてもミラーがアップするのでショックがなく個人的にはこのような場合でもかなり実用になると思った。
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 上の画像はストロボをたいた画像だが生のままでは暗くて判別できないので明るさをかなり調整した、目が赤い。
 次にストロボをたかない画像(ISO1600、F4.5、SS 1/10)だが、これがおおよそ肉眼で見たときの色合いである。
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 初めてここを訪れた時は銀塩で、様子も分からなかったからストロボもフィルターも用意しておらず全てこの色の画像になった思い出がある。
 この画像を調整すると結構本来の色に近くなる。下の画像はjpgで撮った画像を調整したものだがRaw撮りのほうを調整すればより本来の色に近くできるかもしれない。
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8080216 (SS 1/10)
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 シャッターを切ったとき偶然他のカメラマンのストロボと同調したのもある、それがこれだ
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 小型ストロボの色温度は10000K前後のようなのでやはり青っぽくく写ってしまう。
 次のも他の方のに同調した時の画像だがSSが遅すぎかなりオーバーになったので暗めに調整したが、これが限界か。
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 自分もここで多少なりとも使ったのでストロボの功罪を言うつもりはないが、カメラマンの数が多いとある瞬間、たとえば羽を広げた時、たとえば飛び立った時の光量はかなりのものだった。鳥も人も慣れてしまったのだろうが、気にはなる。ただし一人だけ私はストロボを使わないで撮影しますと言っていた方もいたことを付け加えておく。

 この画像を見る限り天候は安定しているように見えるがこの後の天候の急変はすごかった。まるでブリザードのように風と雪が強くなりとても鳥がやってくるような状況ではなくなった。それでもまもなくやむだろうと祈るような気持ちで期待し、寒い中電灯を暗くして布団にもぐりながら待ち続けた。
 自分はあまりの寒さに時々居間に行ってお茶やお菓子をを御馳走になったりして時間を過ごしたがKaさんは寒い部屋の中でずうっと待機していた、驚異的な粘り強さだ。また他のカメラマンたちはさらに寒そうな車内で長時間待機している、彼らの写真にかける情熱もすごいものだと思う。
 何時間待ち続けたろう、昨日は10時過ぎには風が収まってその後飛んできたという言葉を頼りに待ち続けるが一向にやむ気配がない。12時近くになりさすがにこの日はあきらめようと決め機材を整理し、ようやくストーブに火をいれ暖まったが天国だ。まだ車の中で粘っている人もいるようだが我々はとりあえず床につくことにした。
 

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2008年3月 2日 (日)

道東・道北の旅4

3日目~4日目(2月16日)

○3日目
 3日目の最後はネイチャーセンターの周りを1周、その後すぐ近くにある宿に入った。ここは3度目かな、インターナショナルな宿で外国人の客も多い。今日もフィンランドとイングランドから来た方がいたが世界をまたにかけて鳥を見てるなんてすごいものだ。ただし自分は日本語しか話せないので無理、お金も大変だ。学生時代にもっと外国語の重要性に気づいていればよかったと思うが時すでに遅しの感がある。お二人は昨日すぐ近くでシロハヤブサを見たようだ、それも日本の図鑑には載ってないダークタイプを。パソコンの画像を見せてもらったけれど感想も伝えられず会話はサンキューだけだったのが残念である。夕食時御主人に通訳をしていただき少し話をしたが直接伝えられないのはやはりもどかしく、ブロークンでもいいから話せればと思う。
 ここの御主人はシギチの標識調査もやっており、以前泊まったときに見学したことがあるがたくさんのキアシシギにメタルリングとフラッグを手早く取り付けていたのを覚えている。自分のフィールドにもシギチが来るので去年観察したフラッグつきの鳥の話をしていたとき、たまたま黄色と黒のフラッグをつけたソリハシシギの話になり、その鳥はここの御主人がカムチャッカに見学に行っていた時装着されたものだという。ちょうどその研究者が2月末に来日するようなのでフラッグのついた画像を送って欲しいと依頼され、帰宅後すぐ以前ブログにも載せたことのある画像を送ったが、大変喜んでおられたとの返信があった。

○4日目
 早朝春国岱の入り口付近を散策したが沖は流氷で埋まっていた。氷の上にオジロワシがとまっていたけれどまだ薄暗くあまり迫力を感じない。
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 朝食は御夫婦で手作りのジャム、いろいろ試してみたがそれぞれ楽しめた。朝食をとっていると目の前の餌台に次々と鳥がやってくる、ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、脂身もあったのでアカゲラもやってきた。食事をしながら暖かい部屋で見ていると快適でこのままここに居続けたくなるが、思いを振り切り出発の用意を始める。
 朝食後まず温根沼の草地に小鳥を探しに行ったが 何も出ないのでそのまま林道を進んだら枝の間を小鳥類が動いている。宿の餌台で見た鳥と同じようなメンバーだったが自然の中で見るとまた感じかたが違う。動いている中に北海道に住む小鳥の中で誰もがかわいいというエナガの亜種、シマエナガがいた。うーん、やっぱりかわいいというか、めんこいね、これで天候さえよければいう事がないのだが8時を回ったというのに薄暗く雪模様になりそうだ。
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 アカゲラが枯れ木で餌を探している上をオオワシの若鳥が飛んでいく。成鳥も飛んできた、やはりこのあたりはオオワシ、オジロワシの密度がかなり濃いのだろう。
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 低気圧がオホーツクに居座りそうとか、天候が悪化する前に先を急がなければ。
 走古丹(ハシリコタン)に行ってみたら地元のバーダーがゆっくり車を流していた。ちょっぴりお邪魔をして何を見てるのか聞いてみたらコミミズクを探しているとのこと。我々も気をつけて走ってみたがここでは何も見つけられなかった。
 
 次はいよいよ野付だがその前に春別川の近くにある白鳥台に寄ってみた。すると昨日同宿した外国の方二人とばったり、彼らは雪の上に寝転んでオオハクチョウとオナガガモを夢中になって写していた。うーん、彼らの国では珍しい鳥なのだろうか、地元に帰ると餌付けされている所にはどちらもごまんといるのだが。
 逆に我々がスコープを出して草むらを夢中になってみていたら、彼らが何を見ているんだというような顔をしてるので図鑑でシラガホオジロを示したら、彼らはなーんだと言うような顔をしていた。言葉が通じないので正確なことはわからないが所変わればなんだろう。シラガホオジロは観察するのが2度目の鳥だったのでゆっくり見たかったが風に飛ばされすぐに見えなくなってしまった。ここではカワアイサやベニヒワも見られたが天候が次第に悪化していくようなので後ろ髪をひかれる思いを振り切って移動することにした。
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 尾岱沼(オダイトウ)を見てからから野付に入る、野付は夏に何度も来たことがあるが小鳥やシギチを見ることが出来とてもよいところだ。冬も海鳥や小鳥が運がよければいろいろ見れるところと聞くけれど、今回は何が見れるのか。
 夏とは違い湾のほうはすっかり氷に追われている、が幸い外洋は開けていた。外洋側の海鳥と湾側の草地にいる小鳥を探しながらゆっくり車を流す。沖にはクロガモ、シノリガモなどが散見されオジロワシも飛んでいる。草地にはカワラヒワくらいしか目に入らなかった。すでに雪と風がひどく悪天候になってきたが、ナラワラだったかトドワラだったかそこを過ぎたとき、沖のクロガモの群れの中に額に白い班のあるカモを見つけた。直感でアラナミキンクロだと思い、Kaさんにすぐ声をかけ脇道に車をいれてもらいもう一度スコープで確認する。間違いない、アラナミキンクロがいた。庶野ではふられたがここで見つけることが出来て感激である。吹雪の中ではあったがカメラを用意し撮影を始めるが風が強くカメラは揺れるし、鳥は波間に見え隠れするのでピントを合わせるのが厄介でうまく撮れない。とても遠いし他の鳥だったらあきらめる所だがそう簡単に見れる鳥ではないので10分ほど粘って150枚くらい写してしまった。これは今回の鳥見の旅で1回の撮影で最も多い枚数だ、他に100枚を超えたことはなかった。
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12080216 正面顔
4080216_2 後頚部の白斑
 いずれも距離がありはっきりしない画像だが特徴はわかるだろう。
ここでは他にビロードキンクロ、ハギマシコ、ベニヒワなども見たがワタリガラスを探すのを忘れていた。これが後で悔いることになるのだがこの時は他で必ず見れると信じていた。また小鳥で別の情報もあったが係りの方が出かけていて詳しい話を聞けなかった。

 標津によりシノリガモなどを見た後は一直線に羅臼を目指す。
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 標津から先は大変だった、特に羅臼峠付近は地吹雪に見舞われ先がよく見えないところもあり運転は大変だっただろう。慎重に運転していただいたKaさんに感謝である。
 羅臼に近づくと道の周りに雪が積み重なりブルやダンプに雪掻きを付けた大形の車がひっきりなしに動きまわり道の整備をしていた。思ったより低気圧の影響があるようだ。まっすぐ宿に向かったが宿の回りもかなり雪に覆われていた。
 しかしすでに先客が来ており車の回りでせわしげに動いている。彼らはみな撮影の準備をしていたのだった。雪の中ポイントに車を止め、よく見たらストロボを三脚や高い所に取り付け、配線をしているのだ。ここに来るカメラマンは2灯以上のストロボを使い撮影する人が多い。以前来た時はオフシーズンだったのでカメラマンも一人くらいしか同宿しなかったがその時も同じようなことをしていた。どれだけよい写真を撮るかに専念しているのだろう、真似をする気はないが驚いてしまう。
 車を置いたとき、車内から撮影するならそこにおいてもよいけどそうでないなら後によけて欲しい、と先客から言われた。この方は我々がまだ宿の御主人に挨拶もしていないうちから撮影モード全開で話しかけてきたようだ。あまり頭を尖がらせるのもいやなのでKaさんと相談し、写真を撮るときは部屋から撮るからと話し、車を後に移動して荷物を部屋に運び込んだ。
(宿の続きはまた明日)

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2008年3月 1日 (土)

道東・道北の旅3

  ○3日目(2月15日)

 今日は根室半島を1周して春国岱にとまる予定、距離もあまりなく海鳥を最も期待できる日だったのだが・・・。鳥もたくさん見れたけど・・・の多い日になってしまった。
 恒例の朝食前の鳥見に出る、小鳥のいそうな場所を教えていただき早速行ってみるが、陽は出ているのに風がビュゥー・・・いやはや。枯れ草の中を数羽の小鳥が横切るがすぐ中にもぐってしまうか風に飛ばされてしまうのだ。多少粘ってみたがいかんともしがたい、やむなく高台をあきらめ港に行ってみることにした。港に入る手前に草地があるので覗いてみたら小鳥が移動している。双眼鏡を向けたらベニヒワだった、よっしゃとカメラを用意しているうちに民家の庭に移動してしまう。あちゃー、民家にカメラを向けるわけにもいかず、とほほ・・・これが今日の始まりだった。
 朝食に出た自家製ジャムをおいしく頂いた後、餌台の鳥たちとワン公にバイバイをし3日目の鳥見に出発する。とりあえず昨日楽しませてくれた港に向かう。工事の船が氷を開けてくれた水面に今日も昨日の?コオリガモが迎えてくれた。波も昨日よりなく光線もよいようだ。早速二人で撮影開始。
 雄雌仲良くランデブー
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 珍しく上空を警戒か?
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 相変わらずの魚顔
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 図鑑のようにおすまし顔
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 その後昨日は条件が悪くて見にくかったウミガラスを探して港を走っていたらこんな光景が、宮城では絶対ありえない。港内に張った氷に穴を開け港の中でチカ釣りをしている人がいる、ここは湖とか沼じゃなく港の中だよ。沼の氷の上でワカサギ釣りをしている人も見かけたけど、ここには驚きだった、そばではシロカモメがおこぼれにありつこうとしていたけど釣れてるのかな。
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 くまなく港の中を探してみたが工事の船が行きかう所以外は大半が結氷しておりウミガラスを見つけることが出来なかった、またどこかで出会えるだろう。もう一度コオリガモに挨拶をし次の場所に移動することにした。
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 眠っていたコオリガモさんが目を覚ましバイバイをしてくれたのかな。

 霧多布から根室には海沿いの道を利用し、半島は南側から北側に周ることにした。途中森林帯でエゾマツ?の木にオオワシの成と幼がとまっていた。今までにも遠くに何羽も見てきたけど、道路脇なのでかなり近い。”根室や知床に行けば近くでたくさん見れるよ”とKaさんに話してきたがとりあえず押さえておくつもりで車を停め写してみた。
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 結果は色が飛んでしまい大失敗、補正をすればよかったね。
 
 海沿いに出るとまもなく落石、景観はよかったがあまり成果はなかった。次に向かったのは花咲港、花咲ガニの名はそれなりには有名だしうまいが、港の名はあまり知られていないようだ。港を覗くとすぐそばにビロードキンクロがいるが完全に逆光・・・、それでもこんなに近くで見るのは初めてだ。何かをくわえていたが魚なのだろうか、盗られまいとしてか次第に離れていく。嘴に赤い部分があり顔には全く白斑が見えない、雄幼鳥なのだろう。
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 このときはビロードキンクロに会うチャンスはこれからも何度かあると思っていたが、この後もう一度見れただけだった。
 ここではオオホシハジロも期待したが見れたのはホシハジロ雄1羽だけ、オオホシハジロは本当にいたのかなあ・・・
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 花咲からは根室半島を反時計回りに友知(トモシリ)、歯舞(ハボマイ)、珸瑤瑁(ゴヨウマイ)と周ってみた。
 友知漁港を見たあと港から本道路に出ようとしたとき小鳥が数十羽飛んだ、待望のベニヒワがたくさん飛んでる。道路脇にあった集会所の駐車場に車を停め、車内から枯れ草に群がるのを堪能した。これだけの群れを見るのは久しぶりだ、窓を開け車内から何枚か写したがもう少し近かったらと言うのは贅沢か。
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 歯舞港では車を走らせていたらカモより少し大形の鳥が防波堤上にとまっている、何だろうと思って双眼鏡を向けたらすぐとばれてしまったがガン類に間違いない。宿に行ってから御主人にこの話をしたら、この辺に2羽のマガンが越冬しているそうだ。おそらくその2羽だったのだろう、温暖化のためではないだろうがよくここで暮らしていけるものだ。
 ここには近くにたくさんの鳥がいる、ホオジロガモもコオリガモも、待望のウミガラスもすぐそこだ。
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 ところがこのウミガラス岸壁のそばから離れようとしない。油に汚染されているようにも見えないので何故だろうと思いよく見てみたら、右側の目が閉じたまま。さらには海面を通して見ると左脚だけで水を蹴っており右脚が見えない。右半身に何か欠陥があるようだ、両脇の羽の水のはじき具合がよくないようにも見えるが原因は何なのだろう。かわいそうになり途中で写真を撮るのはやめてしまった。
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 10年位前の珸瑤瑁はきっとよかったのだろうな・・・最近はは無理だとわかっていていても期待をしていた自分がいた。少しの時間車を止めて海を見た後、岬の最先端納沙布を目指す。ここでは99%見れるだろうと思っていた鳥がいたのだが・・・海は100m以上先まで流氷に覆われており、鳥影は、はるか遠くにごくわずか見えるだけ。回りに土産屋はたくさんあるが開いている店は1軒もない。風が強く寒いので開いているところがあったら体を暖めようと思ったけれどこれも無理。今までもそうだったが、ここにも夏のにぎやかさは全くないと知った、しばれるね。30分ほど待ってみたが根が尽きてしまい半島の北側に車を進めた。
 温根元、根室港と寄ってみたが港は全面結氷、カモメ類は見れるが他は少なかった。
 ウミスズメ類をもっと見れると思ったが・・・、チシマウガラスも・・・どこに行っていたのだろう。
 この後温根沼によりネイチャーセンターで情報を聞いてみたが特に目新しいものもないのでセンターの周りを見て宿に入った。
 (宿での話からは次回に続く)

 

 

 

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