道東・道北の旅6-2
○6日目(2月18日)その2
サンクチュアリで2時間半ほど観察したあと鶴見台に向かったが、ここはメイン道路のすぐ脇にあり大形観光バスも停まっていて一般の観光客でいっぱいだった。そういえば大砲のようなカメラを構えた人を見かけなかったような気がする。人工物や民家が後にありロケーションが悪いからだと教えてもらったが、そのほか観光客も次から次へと来るので集中できないからかもしれない。
タンチョウはたくさんおりサンクチュアリより多いように思えたが、込み合っており雰囲気は前の方がよかったように感じた。
目を道路の反対側に向けると草原の向こうの林縁にも何羽かのタンチョウがいる。距離はあるがこちらのほうが自然な感じがした。
ここは混雑しているので早々に切り上げ、次に話題の音羽橋に行ってみた。さすがにこの時間は誰もいない。橋もそれほど大きくはないが立派な歩道橋がついている。
早朝、けあらしが昇る中の幻想的なタンチョウの写真をいくつか見たが、この場所だったのだ。確かに歩いてみると見る位置により感じが全然変わってくる。外国のカメラマンまで来て場所の取り合いをするので大変だと聞いたが、それまでして撮りたいとは思わない。でも、最初にこの場所を見つけあのような写真をとった人はたいしたものだ。自分でそのような場所を見つけられれば最高なんだけど。
川のほとりにタンチョウがいたので早朝の雰囲気は出ないけれどとりあえず撮影してみた。
浜中町では親子の別れ・夫婦の別れを、鶴居のサンクチュアリでは春を告げるようなダンスや鳴き合いを見、鶴見台では大勢の観光客のなかで、音羽橋では朝の喧騒を想像しながらKaさんと二人きりで、といろいろ情景で見てきたがやはり存在感のある鳥だと思う。
シマフクロウは神々しく、オオワシ・オジロワシは力強く、そしてタンチョウはあくまでも美しかった。誰もがあこがれる訳がわかるような気がする。
さあ、このあとは一路まだ決めていない日高の宿を目指すことになる。釧路を過ぎるとあとは何日か前に通った道路だ。往きは期待と興奮を覚えながら通ったが帰りはどんな気持ちだったのか、鳥のこともあるけれど無事帰途につくことが出来る安心感が大きかったかもしれない。
白糠、浦幌、大樹を抜け、初めの予定では広尾に泊まる事も考えていたが、十勝港を見た後時間もまだ十分にあるので翌日のことを考え浦河まで頑張ることにした。往きは積雪のあった道路も乾燥しているので時間も間に合うだろう。黄金道路からはクロガモなどのカモが時々見られたが先がまだあるので車を停めずに通り過ぎた。
日没が5時ちょっと過ぎだったが時計を見るとちょうどその時間に襟裳岬付近を通過しそうなので岬によることにする。岬の駐車場に入ったとき正に太陽が地平線に隠れようとしていた。
今まで何回も襟裳に来ているが、いつも森進一が歌うように夏でも風が強く寒々とした岬しか経験していなかった。しかし今日は無風で気持ちがよい、ここでこんなことがあるのだろうか、肉眼では画像よりもさらに暗く鳥を探すことは出来なかったが、沖の岩にオオワシが1羽とまっているのが見えた。
後を振り返ると日高の山がピンク色の空に浮かび上がっていた、あれはなんという山なのだろうか。
いつまでもここで見とれているわけにはいかない、先を急がなければ。あとはひたすら浦河を目指して走った。
浦河では唯一名前を知っていたビジネスホテルに空き室があったのでチェックイン後、夕食に外出する。初めに入った店では海が荒れ水揚げがないので魚料理を出せないという。近くにあったすし屋に入ってみたらここは大丈夫だというのでようやく腰を落ち着けた。今回の旅では初めての外食だったためか多少頑張って食べたが味は・・・普通。
明日はいよいよ最終日、苫小牧の北大演習林を最後にして船に乗る予定だ。
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