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2008年4月17日 (木)

3週目

 4月に入って3週目だが昨年に比べハマシギが少ないようだ、他の鳥は多少ばらつきはあるがこんなものだろう。それと風が強い日が多く感じるが例年はどうだったのか。

○4/13
 前日アルコールを飲みすぎ調子がよくなかったのでゆっくり出かけたらAIさん御夫妻が先着しており、ハジロコチドリがいますよと教えていただく。何を食べているのかわからないが4枚目の画像に餌が写っていた、何なのだろう。
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 ハジロコチドリの写真を撮っていたら今度はメダイチドリの中に嘴の長いのがいますよとのこと。スコープで覗くとオオメダイチドリのようだ。脚はそれほど長く感じないが体形も大きく嘴は明らかに長い。
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 風がありとても寒い日だったのでよけい感じたのかもしれないが、教えられて見るのは自分で探すよりはるかに楽なので遅く行くのもいいかなと思う。
 ここでしばらく粘ってみたけどハジロコチドリは比較的近くに来たがオオメダイチドリは離れたままだった。テレコンをつけて撮ってみたが、曇天でキャッチライトはもちろん入らないし干潟もギラギラ反射してうまく撮れない。このような条件の時、露出補正を単に+にするだけでなくダイナミックレンジを広くするにはどうしたらよいのだろうか、わからん。
 気温が低く我慢の限界を超えてしまったのであきらめて帰途に着いた。帰りにムナグロを1羽見つけたが動かなければわからなかった。いつものことだがまるで土遁の術である。ちょっと見には土にしか見えなかった。
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 今日はこれで終わり、次回は晴れの日にでもと思いながらなにげなく港内を見たら、ありゃミミカイツブリだ。それも夏羽が2羽も、1羽はほぼ完全な夏羽に見える。
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 でもやはり色が出ない、+補正したけどこれ以上すると海が白くなってしまうし、太陽が欲しかった。ここもあきらめて帰ろうと思った時イソヒヨドリが慰めに来てくれた。
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 いつもは逆光で目が写らない場所だが、イソヒヨドリにとっては逆に曇天が幸いしたようだ。

 [:シギチ観察種]
オオソリハシシギ(3)、メダイチドリ(27)、ハジロコチドリ(1)、ハマシギ(5)、ダイゼン(1)、シロチドリ(11)、オオメダイチドリ(1)、コチドリ、ムナグロ(1)

○4/15
 日曜のリベンジにと晴れるのを待って早めに出かけたが目に入ったのはオオソリハシシギとムナグロだけ。とりあえずこの2種に遊んでもらうことにした。
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 ここでのシギチの餌は主にゴカイの仲間だが自分で見つけるより他人?が見つけたのを横取りした方が手軽で簡単なのだろう。
 シギチがいると必ずカモメが飛んできてその周りをうろついている。あたかも360度見えているかのように、どの方向でもシギチが餌を見つけた瞬間、前後左右にあっという間に飛んで移動し横取りしてしまう。盗られる側も抵抗などせずあっさり逃げてしまうので見つけたときはほぼ100発100中横取りが成功していた。
 2羽のオオソリハシシギの周りを4羽のカモメが取り囲みチャンスを伺っている。
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 オオソリハシシギに一番しつこくついていたカモメ
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 幸い盗られずにすんだとき
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 盗る瞬間や盗った後をうまく写せなかったが何度も横取りを繰り返していた、見えにくいが横取りしたゴカイを食べているところ。
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 一番しつこく何度も横取りしたカモメ君?さん?
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 仲間同士でも取り合いをしているのがいたが、1番きかなかった固体がこれ。ただしカモメのようによく見てないのかめくら滅法割り込んでいた。
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 相手を押しのけ無理やり嘴を突っ込んだ所に餌はなかった。
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 ムナグロは換羽の状態が様々なのがいたが、夏羽になると目の周りが黒いのでなかなか目が写らない。奥目なのかキャッチライトも入らなかったけど、単に腕が悪いだけか。
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 お目当てさんはそのうち出てくるだろうと思っていたが待てと暮らせど出てこない、天気はよかったが思ったより風がきつく寒いので一旦車まで戻った。車内でうとうとしていたらいつの間にか寝てしまったようで、夢の中でタンチョウのように体の後部分が黒く見える鳥が出てきて、何これっで目が覚めた。きっと飛蚊症で見える黒い部分がそのように見えたのだろうと勝手に思っている。
 目覚めが悪く頭が重かったが元の場所に戻ってみたら今度は小さいのも結構いるようだ。早速探し始めると、なんとハジロコチドリは遠かったけれど2羽もいた。
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 飛ぶとその特長がよくわかる、これはカモメに飛ばされたところ。
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 その後少し寄ってきた、羽も広げてくれた。
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 オオメダイチドリもいる、もちろん今日は日曜より条件がよい。
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 ゴカイを食べていたが体に比べけっこう大きい、カモメに盗られないうちに早く食べないと。
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 メダイチドリもすっかり夏羽になってきたがムナグロと同じで夏羽になると目がなかなか出なくて苦労する。
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 ようやく夏羽が少し見えてきたハマシギもいるけど今期はまだ数がとても少ない。
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 帰り際警戒心むき出しのコチドリがいたがあの辺りで繁殖しているのかな、雛がかえると偽傷するところを見せてくれるかもしれない。
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 [シギチ観察種]
オオソリハシシギ(7)、ムナグロ(8)、メダイチドリ(38)、シロチドリ(10)、ダイゼン(1)、オオメダイチドリ(1)、ハジロコチドリ(2)、コチドリ(5)、ハマシギ(2)

○4月16日
 15日は鳥が出るのが遅くて実際の観察時間は短時間だったし、木曜以降は天気が悪化しそうなので翌16日にもう一度トライしてみた。しかし結果は散々で、遠くの土の塊の中に見え隠れしているのがかろうじて見えたが干潟には一度も出てこなかった。
 遊んでくれたのはオバシギだけ、オオソリハシシギも今日はつれなかった。
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 風もなく穏やかな天気だったので、またもや今度はコンクリの上でお休みモード、たまに飛んでくるものを見てたら大きな声で鳴きながらムナグロが遠くの方に降りていった。
 飛んでいるところを写したらバックの建物が以前子供の通っていた学校だった。
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 今度は耳を突く轟音がする、ごめんこうむりたい飛びものだ。F1やブルーは何時ものことだがこのF15はエンジンのパワーが違いすぎる。お祭り以外でここに来るなって、言っても聞こえないけど。
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 こんなのまで出て来るんではもう帰るしかない、干潟ではウミネコが仲睦まじくしてたけど見ててもしょうもないし。
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 対岸からは遠くに見えていたメダイチドリがどこに隠れているかよく見ようと思い、生乾きの土の上にあがってみた。なるほど、石積みされているところよりは目立たないのかもしれない。戻ったらあんのじょう靴が汚れてしまってる、ここの土は粘り気があってなかなか落ちないんだよね。
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 下の画像はまだわかるが、上の画像に何羽のメダイチドリが写っているか小さな画像ではわかりにくいだろう、全部で8羽いる。ハヤブサなどに食われないように隠れるのも大変だ。
 最後はまたまたムナグロの土遁の術、これも肉眼ではなかなか見つけらない。さっき遠くを飛んでいたのだろうか。
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 下の画像は低い位置から写したものだが、捕食者はこんな目線じゃないからいくら目がよいといっても見つけるのは大変だろう。

 [シギチ観察種] 小形の種は土の中で見えた範囲の数なので正確ではない
オオソリハシシギ(3)、オバシギ(1)、シロチドリ(3)、メダイチドリ(28)、ハジロコチドリ(1)、ムナグロ(1)、コチドリ

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2008年4月10日 (木)

地元周り

 昨年12月初めから今年の3月初めまでは北からの珍鳥に専念した形になり、3月中旬からは春休みで小さな子供と遊ぶのに忙しくマイフィールドの観察をあまりしていなかったが、機も熟してきたようなので最近また行きはじめた。
 
 とはいっても1月に5回、2月は遠出していたので1回、3月に2回行っている。1月はケアシノスリやウミスズメ、ビロードキンクロなどがいたため比較的回数が多かったのだが。
 その間シギチで見れたのはハマシギだけで、3月末にも行かなかったためかコチドリすら見ていなかった。観察した最大羽数は1月が39羽、2月が145+羽、3月が80+羽だった。以前は石垣のようなところの隙間で越冬していたように思うが今はどこで越冬しているのだろう。
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○4/3
 天気もよく絶好の鳥実日和、短時間だが久しぶりのMF行き。寒い時は車で中に入っていたが今日からは折畳み自転車の出番だ。
 ゆっくり走らせていたら聞き覚えのある声が、アオアシシギがいた。カメラをバックから出しているうちに飛ばれてしまったのは残念だったがスコープを肩に担いでいたのでしょうがない。次回はスコープをザックに入れてカメラは肩にかけて行こう。
 遠くで動くものが、スコープで覗いたらメダイチドリが2羽いた。近寄ってこないかと30分ほど待ったが動く気配がないので証拠写真を撮って移動した。浚渫中で入れないところ以外を見たが干潟には他にシギチはいなかった。
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 コチドリのピピピッという甲高い声がするので、干潟を離れ声のするほうに移動する。繁殖を始める頃よく追いかけ回すような行動をしているが今がその時期なのだろう。
 コチドリの行動がよく見られる場所に移動し体を小さくしてじっと待っていたら、甲高い声をあげながら1羽が飛んできてさらにもう1羽が少し離れた場所に降りた。片方は夏羽だがもう片方には冬羽が残っているようだ。どちらが♂でどちらが♀なのだろうか。
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 最初に降りた1羽が羽を膨らませ追いかけ始めたと思ったら、次に尾羽を広げ求愛ディスプレイを始めた。まもなくもう1羽がディスプレイしているほうの体の下にもぐりこんでいった。
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 ディスプレイを見るのは初めてだが尾羽が結構きれいだ。交尾までは進まなかったようで、離れた後また体を膨らませ追いかけていたが後から来た方は飛んでいってしまった。振られたのだろうか、見ていてけなげで涙ぐましい感じさえしてくる。
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 [シギ・チ観察種]
アオアシシギ(1)、メダイチドリ(2)、コチドリ(広いところを飛び回っているのでカウント不能)

○4/5
 風が強いめちゃくちゃ強い、北西の風が10m/sを超えているだろう。短い距離だが自転車で行くかどうか迷ったけれど頑張っていくことにした、行きは追い風で楽勝だったのだが・・。
 港内なのにこんなに波があった。レンズに直接ついたわけではないが水滴の粒粒が写るなんて初めてだ。
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 しばらく進むと岩陰で動いている姿が見えた、今日はこの前よりいるようだ。メダイチドリにシロチドリ、ダイゼンが遠めにいて手前にオバシギとオオソリハシシギもいる、久しぶりにシギチを見た気がした。
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 オバシギは今の時期の姿が好きだ、肩羽のオレンジの羽がまばらに見え、腹には黒い班がぱらぱら入っている。派手ではないけど地味すぎないのが何ともいい。
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 どの鳥もじいっと風の来る方を向いているが、たまに餌をとるとき後から風を受けると羽がめくれ上がって飛びそうである。ふだんは座って写真を撮ることが多いがこの日は400mmの小さなレンズでさえ風で震えてカメラを構えられない。しょうがないので岸壁に腹ばいになりザックをビーンズバック代わりにしてカメラを固定し撮影した。姿を隠すため腹ばいになることはあるけど風でこんな格好になったのは久しぶりだ。
 他にもいないか歩を前に進めてみた、風でスコープが使えないのでこちらが移動しないとどこに何がいるかわからない。奥に何かいるようなので自転車を立て双眼鏡で見ようとしたとたん風で倒されてしまった、こんな日に海辺で鳥見をするのは無謀だよといわんばかりである。しかし報われることもある、ここではめったに見れないミヤコドリが2羽いた。
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 風に逆らう方向を向くと羽毛がめくりあがり冠羽があるように見え変な感じだ。
 さらに別の所にはダイシャクシギが、いやホウロクシギか、どちらかはっきりしないが嘴の長いシギが見える。双眼鏡も手ぶれがするので細かい所がわからない。腹から下尾筒にかけ白く見えるよう気がするが。とりあえず遠いけれど写真をとって後で調べることにした。
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 画像で見ると下尾筒は多少褐色がかっているがふだん見るホウロクシギよりははるかに白っぽく見える。警戒が強い固体なのか離れていく一方でこの日はこれ以上わからなかったが、翌日飛んでいる姿を見てホウロクシギと思った。
 帰りは大変だった、真正面からの向かい風できつい、きつーい。それでも一昨日コチドリを観察した場所に寄ってみたが姿はなし、代わりにハクセキレイがいたので思わず撮ってしまった。帰ってから気がついたが無理をしたためか右膝に痛みが来ていた。080405

 [シギ・チ(チドリ目)観察種]
メダイチドリ(2)、コチドリ(3)、シロチドリ(8)、ダイゼン(1)、オバシギ(1)、オオソリハシシギ(1)、ホウロクシギ(1)、ミヤコドリ(2)

○4/6
 ミヤコドリをもう一度見たくて出かけたが、現地に着くとすでにKaさんが先着していてミヤコドリはいないという。他のシギチもハヤブサに飛ばされてしまったとのこと。雑談しながら待っていたらいつの間にか嘴の長いのが採餌していた。近寄ろうとしたら気配を察知されたのか飛ばれてしまった、今まで見た中で一番警戒心が強い個体のように感じる。
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 体上面の褐色実が強いうえ上尾筒も白くなく、翼下面も褐色で全く白みがない。腹から下尾筒は白っぽく見えるがこれはホウロクシギであろう。
 この日は結局他のシギチが戻ってこなかったが、ダイゼンが飛び去った時初めて翼下面をはっきりと見た、黒い腋羽がハート形の模様に見える。
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 その後あとからきたSaさんと3人で周辺の海岸を探してみたが、ミヤコドリは結局見つけられなかった。

 [シギ・チ観察種]
ホウロクシギ(1)、メダイチドリ(4)、シロチドリ(2)、コチドリ、ダイゼン(1)
他にKaさんが観察した種、オバシギ、オオソリハシシギ、アオアシシギ

○4/7
 3日連続で見に行ったがやはりこの日もミヤコドリはいなかった。5日は風が強かったので避難しに来ていたのかもしれない。あとからTaさんら3人の方が来られたがこの日も見られなかった。
 この日はオオソリハシシギが6羽入っていた、うち1羽はほぼ夏羽になっている。写真を撮っているとどうしても夏羽ばかり撮ってしまうが、よく見ると冬羽の中で1羽の顔の羽毛がおかしく見えるのがいた。一緒に見ていたTaさんの話しでは、陥没しているように見えるのでハヤブサのような猛禽類に襲われた時つけられた傷ではないかという。
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 この日午前中は風がなく海面が鏡のようで映った姿がシンメトリーになりいい感じだ。ユリカモメもいたが1羽だけ夏羽っぽくなっていた。
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 ただしカモメ類は油断がならない、急に騒がしい声がしたので何かと思ったらオオソリハシシギが見つけた大きなゴカイをカモメが横取りしていた。捕られた方のオオソリハシシギが哀れに見えてくる。
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 帰りぎわ沖を見るとスズガモが大きな群れで移動していくのが見えた。もうすぐいろいろ鳥もやってくるだろう、今年はどんな鳥が入るのか楽しみだ。
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[シギ・チ観察種]
オオソリハシシギ(6)、ホウロクシギ(1)、メダイチドリ(5)、ダイゼン(1)、シロチドリ(3)、コチドリ、ハマシギ(4)

 











 

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2008年4月 4日 (金)

北からの珍客12

○環境
 いつかは渡去するだろうと思っていたが、いなくなってしまうとさすがに寂しくなってくる。当初はこれほど長期間この地に滞在すると予想していなかったが、ここの環境が生活するのによほど適していたのだろう。
 いままで自分で見聞きしたことを独断と偏見で書いてきたが、最後にここの環境について述べこのシリーズを終わりにしたいと思う。
 
 越冬したところは山と川と海に囲まれた田で、その脇には細い道路を挟んで二十数件の民家が存在するだけである。ただし周辺には養鶏、養豚場やカキの養殖などで生計を立て漁業に従事している方の部落もある。
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 春になると川原の広い葦原からはオオヨシキリ、コヨシキリやセッカの声が聞こえ、時には移動中のオオセッカの声さえ聞こえることがある。今は数が少なくなったオオヨシゴイの姿を見た人もいるようだ。個人的には一度ヤツガシラを見つけたことがある思い出の地でもある。
 冬になると周りにはカモ類、小鳥類がたくさん来る所も近くにあり、ヨシガモやウミアイサのディスプレイを見に年に何度かは訪れている。越冬した場所は毎年コハクチョウが餌を求めてくる所でもあった。
 猛禽類も多く今年は観察の合間に9種類を見た。細かなことは書けないが、このあたりは猛禽の調査もされている所で、その他にも各種の調査が行われている場所でもある。下の画像はチュウヒがトビにモビングしているところ。
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 鳥類以外はよくわからないがこのあたり一帯は他の動物もおそらく多いところと想像される。
 
 長期にわたり滞在したのは何が一番よかったのだろうか。答えはソデグロヅルのみ知っていると言いたいところだが、想像してみたい。
 降りたところが冬水田んぼと同じような状態、もしくはそれよりさらに条件がよく餌になる動植物が豊富だったのが一番だったのではないだろうか。特に水田雑草であるオモダカ科やカヤツリグサ科の植物の根茎が大量に残っていたことが幸いしたと思う。ここでどれだけの農薬が使われているのか全く知らないが、農家の方に話を聞くと春の田起こしの時に大量の根茎が出てくると言っていた。また水路がU字管で覆われていない昔ながらの水路であったため時には魚類も採食できたのではないか、ここでドジョウを捕って商売にしている人がいるという話も聞いた。さらに、安全な塒をとれたことも幸いしたと思う。
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 しかしながらこの環境も今年までのようだ、前にも書いたが湿田では大形の機械を入れられず農作業を効率よく出来ないので圃場整備が西側から進んできており、この工事が済めば全ての田が乾田になってしまうという。乾田化され水路もコンクリートで覆われた結果が生物にどのような影響を与えるかはいうまでもないだろう。渡去する直前に採餌していたところは整備されずに残るらしいが、そこだけでは狭すぎる。
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 今始まったことではないが、日本国中、海に行っても山に行っても、田んぼでさえ動物のすみにくい環境に変えてしまっている。
 自分が住んでいる町の小さな公園でも花見のために遊歩道だった所を舗装道路に変えてしまった。それ以来車で入ってくる人が多くなり、鳥も動物も少なくなった気がする。具体的にはアカゲラがいなくなった、以前は巣まであったのに。アカゲラ以外の野鳥も例外ではない。動物では最近ホンドリスやノウサギを見ていない、道路が出来る前は普通に見れたのに。まさか花見だけのために公園の真ん中に舗装道路を作るとは考えてもいなかったのだが、事前にわかっていたら何か行動できただろうか。
 
 いま地球温暖化で環境問題が盛んに議論されまた放送もされているが、人間さえよければ、まして自分さえよければという考えが蔓延しているこの世の中、金のためなら何でもやってしまう風潮、政治には頼れない国家、書いていて情けなくなってしまう。

 話がとんでしまうが、観察当初ソデグロヅルが2~3羽いるという話を複数の地元の方が本気で話していた。鳥をあまり見たことのない人の話しなので眉唾ではあったが、もし本当なら大変なことと思い早朝から確かめたこともあったが1羽以外見れなかった。おそらくアオサギと混同したのだろう、光の反射具合によってはアオサギの羽も白黒に見えないこともないから。下の画像はソデグロヅルとアオサギである。
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 秋田でソデグロヅルを見たという情報を先日ネットで見た。真偽は別にして、またこの地にいた鳥かどうかさえわからないが、ここで越冬した個体が無事に日本海を越え繁殖地に戻ることを祈りたい。そして、工事でどう変わるのかわからないけれど、またこの地にたくさんの鳥たちが来てくれることを願う。

(終わり)

 

  

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2008年4月 3日 (木)

北からの珍客11

○その他の行動など

・鳴声
 見ていた限りでは塒入する時に必ず鳴声を何回かあげていた。声があまり大きくないので気をつけていないとわからなかったが、逆にこの声が聞こえると今から塒入りするなということを予測できた。それ以外ではほとんど声を出したのを聞いたことがない、警戒している時でもよほどのことがない限り声は出さなかった。
 どんな声だったのだろう、図鑑に書いてあるような鳴声もあったと思うがカタカナで表すのが難しい。というよりうまく表現できないので書き留めていなかったため忘れてしまった。

・水のみ
 水を飲んでいる姿を見たのは2度だけである。いずれも水路のそばで採餌していた時に顔を上げて飲んでいた。
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・脱糞
 糞は採食事や採食後に時々していたが比較的液状に見えることが多く固形に見えたのはごく稀であった。猛禽類のように脱糞直後飛び立つということはなかったが、塒入のときは脱糞後やや時間をおいてからだったと思う。
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 画像が撮れたのははこれ1枚だけだ。あえてその瞬間を狙わなかったこともあるが、わずかに尻をあげる以外タイミングがわからなかったこともある。

・口開き  
 口を大きく開くのをたびたび目にした、威嚇の時もあっただろうし、欠伸のようなものもあるのかもしれない。わからなかったのはこの鳥がペリットを吐き出すのかどうかである。食べているものから考えると可能性は低いように思えるのだが、何もない場面でやや下向き加減で大きな口をあけているのを見ると何か吐き出しているのかと思いたくなる。もちろん一度も吐き出すのを見たことはないが。
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・足跡
 体が大きいだけに足跡も大きかった。畦には入らないようにしていたし、わざわざ探しもしなかったので足跡を見る機会はあまりなかったが、運良く一度だけはっきりしたのを程よく湿った場所で見つけた。
 脚の長さに比例するわけではないだろうが指が非常に長く、もちろん水掻きはなかった。
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・瞬膜
 野鳥の瞬膜は偶然目にすることがあるが、この鳥はよく瞬膜を閉じていた。その瞬膜を見たときは驚いた、泥の中に顔を入れるときや出す時に見るとまるで出目金状態である。瞬膜ってこんなに分厚かったかなと思うことがたびたびであった。
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 たまたま開きかけて半分くらい見えてる画像を見るとそれほど分厚くは感じないのだが。
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 まさか二重になっているわけではないだろうが、気のせいか二重に見えてしまう。
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  片目の瞬膜を閉じ、もう一方の目を開くこともできるようだ。
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 採餌のときだけでなく様々な行動全てで瞬膜が見えた。飛んでいる時にも見えたのには多少驚いたが、ふだん我々が目にしていないだけで他の野鳥でも頻繁に瞬膜を閉じているのかもしれない。
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・舌
 ふだん鳥の舌はめったに目にしないし、ケラ類以外なら気にもしない。もちろんこの鳥の場合も気にするようなことではないが、たまたま写っていた画像があるのであげてみる。
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・コハクチョウと
 他の鳥と行動を一にすることはなかったが自らコハクチョウの群れの中に入っていったのを4度見ている。ここは以前からコハクチョウの餌場になっている所で小さい群れが毎年来ているようだ。
 色や大きさが似ているためか、驚いて避難する時や餌を採る時に入っていったように見えた。
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 このシリーズもすっかり長くなってしまったが次回にまとめを書いて終わりにしようと思う。
(続く)

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2008年4月 2日 (水)

北からの珍客10

○年齢
 この鳥を観察し始めたとき成鳥だろうと思っていた。始めにも書いたが、頭や首の毛に茶褐色みがあるのは採餌のさい泥の中に首を入れている場面が多いので、泥で汚れているためではと思っていたのである。そう考えた根拠?は3つあった。
 一つは、この年ここで観察される以前からソデグロヅルが飛来している情報がネットや新聞に出ており、北海道の函館、青森の三沢近辺?、岩手の宮古で観察されていた。記録を見ると次第に南下しているように思えたし、まもなくこの近辺に立ち寄るのを期待していたからかもしれない。
 函館と宮古で観察された個体の写真は見ていたが、それには茶褐色の羽がないように見えた。特に宮古の個体の画像は朝日新聞の全国版にも掲載され撮影日が11月6日となっていたので、その個体が南下したものと考えると日にち的にも合致しそうだ。この写真はよく見ると顔の付近が汚れているようにも見える全体的に白いといえるだろう。
 二つ目はソデグロヅルの幼羽を前々年に岩手県の御所湖で見ているが、御所湖の個体はタンチョウの若鳥と同じようにほぼ全身に茶褐色の羽があり図鑑に書いているものと同じだった。しかしここの個体は頭部と頚部以外に茶褐色の羽は見られなかった。
 三つ目はハクチョウ類やガン類で羽を傷つけたため帰れなくなった個体がいるが、ハクチョウを夏に見ると別の鳥かと思うほど首から上が褐色気味に染まっているのを見ていたからである。

 さらに日がたつにつれ田の水が抜けていき、ソデグロヅルの頭部の色も白くなっていったこともあった。

2007年12月5日
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12月14日
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 画像で見ると1月初めくらいまで頭部や頚部に見られた茶褐色の毛が次第に薄れ、2月の終わりから3月には首の後部に残るだけになった。実際には頭部や首の前部にもわずかに残っているのだが。2月には出かけていた日が多く観察できない期間がかなりあったが変化は見て取れるだろう。

 年齢について専門的な知識を全く持ち合わせていないうえ調べるような書籍もないので、画像の一部を詳しい方に送り年齢について聞いてみた。あつかましいお願いだったにもかかわらず快く相談にのって頂き丁寧な説明を頂いた。趣味で見ているだけのものに親切にしていただき大変ありがたかった。

 説明によると
 「この個体は前年の5月か6月生まれの幼鳥であろう、繁殖地から南下するさい親鳥とはぐれてしまったのではないだろうか。
 確認当初体羽に茶色い羽があったのであれば間違いなく幼鳥である。採食時などについた泥が1ヶ月以上に渡って付着しているというのは考えづらく、日を追うごとに白い羽毛に変わっているのが主な理由である。
 首の茶褐色の部分に偏りがなく一様で泥により着色されたとしては不自然である。またこの鳥は顔の赤色が鮮やかさに欠けており成鳥ではもっと赤みが強いはずであるし、脚の色も赤味が鈍いことなどからも幼鳥と考えられる」
 との内容であった。
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 観察当初に考えていた予想は見事に外れてしまったが、日が経つにつれ幼羽の可能性が高いように思えたてきたし、周りの方もそのように考えていたようだ。
 顔や首が次第に白みを増していったのは換羽が進んでいったためだろう。
 3月まで滞在するとは考えていなかったので2月に以前から計画していた探鳥にでかけ、その前後も含めた長期間観察できなかったのは残念だったが、逆に年齢などを知るチャンスを得ることも出来た。今度は真っ白な姿でもどってきてまた華麗な姿を見せてほしいと思う。

(続く)

 


 
  

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2008年4月 1日 (火)

北からの珍客9

○塒入

 冬季は早起きが苦手で何度か試みてみたが飛立ちは一度も観察できなかった。塒入は何度か観察できたがいずれも日が沈み始めるくらいの時間で、観察当初は4時半頃、渡去する前は5時過ぎだった。
 入っていく場所を当初は飛び去る方向から河川敷の水のあるところではと想像していたが、確認できていない。いつ頃から場所を変えたのかわからないが、年明けに観察した時は海水路を塒にしていた。
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 ここはダイサギ、コサギ、アオサギの塒や餌場が近いため、ソデグロヅルが塒入りしたときサギ類が周りにがたくさんいることがあるけれど存在感が違う。 その中で餌を探したり羽づくろいをしたりしているが、時間がたつにつれサギ達も1羽2羽と自分の塒である松の木などに移動していくため最後は鶴が1羽になってしまう。きっとこのままここで休むのだろう。
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 海水路の水位が高くて降りられない時は一時的に休耕田の水がはってある所に入り、その後水位が低くなるのを待って海水路に移動していたようである。移動は夜半に行われたようで前日休耕田に入り翌日海水路から飛び立ったのを観察された方がいる。
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○年齢(続く)

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